物心付いた頃
はじめてのお稽古事がバレエというか、体操というか
幼稚園のようでもあるそんなところに
週に3、4日も通っていました
同級生にはマーク(パンサー)くんもいたのですよ(じまん~)
恐らくその過程のどこかで、クラシックバレエを知るのです
クラシックバレエを習いたいと思うのですが
何故か私の母親はそれを良しとせず
「あなたは背が高いから向かない」
「同じことの繰り返しで単調」
といって、習わせてもらえませんでした
そんな私にとって「BLACK SWAN」のひとつのテーマ
母と娘
がつんときすぎて痛いです
母と娘
バレリーナと妊娠
「愛と喝采の日々」がすぐに連想されました
シャーリー・マクレーンですよ
もしあの時妊娠していなかったら私は・・・
子にとっては自分の生誕の是非を問われるような言葉
シャーリー・マクレーンは自分と戦って
過去の想いを断ち切ってたけど
二ナのお母さんは相当時間がかかりそうだ
「愛と喝采の日々」ではロミオとジュリエットで
シャーリー・マクレーンの娘が大人になっていく様を重ねていって
そのロミオ役が
ミハイル・バリシニコフ
「愛と喝采の日々」ではピンとこなかったけど
これをビデオでみた少し後です
「ホワイトナイツ」公開は
Say you Say me ~♪ ですね
それ以来、このミハイル・バリシニコフという人を
好きだということをどう表現したら足りるのか
分からなくたまらなく大好きすぎて仕方がありません
「ダンサー」という映画もありました
おっさんダンサーバリシニコフと、新人ダンサーとの恋・・・
これもまた「BLACK SWAN」とかぶらないでもない
あの時の新人役のジュリー・ケントの名前を
「BLACK SWAN」のクレジットに見つけたのも面白かった
バレエ映画というと、そんな横のつながりが見え隠れして
映画としてどれだけ面白いかが二の次になりがちななか
まったく違う路線をいく「BLACK SWAN」がなぜわざわざ
バレエというテーマを主軸においたのか
バレエの完成度を高めなくては
「赤いシリーズ」みたいになっちゃうし
その点、ほとんどのシーンをナタリー・ポートマンが踊っているように
編集されているところなんて、手間がかかってるなと思うし
あえてご苦労の多い道をなぜ選択したのでしょう?
白と黒
そのための「白鳥の湖」なのだろうか
今回も大きく絡んでいるABT
アメリカン・バレエ・シアターの芸術監督がバリシニコフの頃
「白鳥の湖」全幕が日本で公演されたことがありました
あのとき、上野文化会館のロビーに
ローザンヌで賞を獲ったばかりの熊川哲也さんをみかけたな(じまん~)
その「白鳥の湖」は
3幕黒鳥が白いコスチュームで登場する
これは、王子を欺くために必要な演出だったらしい
もうひとつ変わっていたのが
2幕、4幕の白鳥達の群舞のときに
数羽の黒鳥がまじっていること
この意味を、何かで読んだ記憶はあるのだけど
どうしても原典が探せず、意味が分かりません
思うに
白鳥に姿を変えられたオデットやお付の娘達も
悪魔の子である黒鳥オディールも
みな、悪魔の支配化にあるという点では同じ
違うものとして捉えるのではなく
同じ一人の中にある複数の側面とすると、しっくりもくる
黒鳥オディールは、白鳥オデットのふりをして
王子を誘惑する(だます)というのでなく
(バリシニコフの衣装風にいえば)
オディールであることをひたかくしにしなくてはならないほど
悪魔の支配下から逃れたいという
そのためには王子が必要だという、オデットの我欲
その自分の心の内側の差異にとまどうオデット
ニナとリリーは
名前からして対極にあるような気もするのだけど
ニナ=少女という意味合いもある反面
メソポタミア神話のイシュタルと同一神という説もあるそうで
この、イシュタルという神様は、性愛の神様でもあるらしい
(ちょっと深読にすぎるかな・金星の神様でもあるそうです)
リリーは(白)百合という名前に反して背中に黒い羽をもっていて
(完全にあり得ないでしょう、プロのバレエダンサーとして)
それをメイクで隠して白鳥になりすましている
表に出てしまったニナの側面
ふたりの個性がぶつかりあいながら
お互いをしりぞけたいという思いにかられながら
ふたりが一つになろうとして
それをさせまいとせめぎあって
結局ニナが選択した「パーフェクト」は
古典的な解釈のままの「自死」することで愛をつらぬき
その純粋な愛で悪魔も消えてしまうというストーリーをなぞること
でも多分
悪魔は消えていないと思うな
自分の片側の側面を認められず、片側だけでありたいとして
自分を生きて保たせることに負けてしまった
悪魔を道連れにして
ニナには、リリーであり、オディールであるもう一つの側面を
しっかりと外に出して、自分のものとして表現して欲しかった
もうちょっとだったのに
ニナが黒白兼ね備えた自分を認めるには
あの振付師では、すこし物足りなかったのかもね・・・
なんかうさんくさそうだったしな
もうちょっとだったのに
さて、大人になってからようやく反抗期をむかえた私は
19歳頃、浪人中に急にクラシックバレエをはじめました
反抗期兼、受験の逃避でもあったと思うけど
その後数年続けて、いまでもいつかまた、はじめてみたいなと思ってます
あのとき、あのまま色んな形で反抗し続けていたらよかったのだけど
人生と言うのは揺り戻しがありますね
ニナは死んじゃったのか?
生きてたら揺り戻しに負けないで
自分の道をあゆんでいきましょう
いろいろ勉強になりました「BLACK SWAN」